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ぺんてるに行きました。  

きょうは、久しぶりに自転車に乗ってあちらこちら走ってきました。

きょうの場合は「森に行きたい」衝動というよりは
体を動かしたいという欲求に突き動かされた感じ。

最近まで週2とか3とかで自転車散策してたのに
このところ寒かったり気乗りがしなかったり忙しかったりで
あまり体を動かしていなかったので。
(もともと運動する方じゃないんだけどね)


図書館とかイオンとか行く用事もあったのですが、
きょうは心に決めていたことがあって。




某商店。
文房具屋さんでもあり駄菓子屋さんでもあり、
午後も3時を回ったころにそのお店の前を通れば
ちょっと小ぶりの自転車が2,3台停まっていることも珍しくない。
放課後の子供たちの恰好の遊び場。


以前ここをぺんてるとして記事を書いてるんだけど、
あとから、その拠り所に100%の確証がないように思えてきまして。
確かに『いくつになったら』『自分らしく』などのPVに登場しているのは
こちらのお店なのです。そして、ここが「ぺんてる」的なお店であることも間違いない。
でも、そのことで「そのPVのお店=ぺんてる」と言い切っていいのか。
どこかにそう書いてあったのを見て、あのお店がそうなんだと思ってたんだけど、
それはどこだったのか、推測の類ではなかったか。

他のことについては自分なりに間違いないと判断してから書いているので、
(そうでないものは「こんな感じのところ」的な表現をしているはず)
ここはひとつ確認しておきたい。(今更なんだけど)



ロケ地巡りに際して、人に聞きまわったり(そんなことできないんだけど)はせずに、
自力で探そう(何らかの迷惑とかになってもいけないので)というのを
自分の中で決めてやってきたのですが、今回は特例を設けました。
お店なんだから、お買い物に行くこと自体はいけないことではないはず。

でも、お店の人に直接尋ねる勇気は、、多分ない。

まあいいや。
とりあえず行ってみよう。
後のことは成り行き任せだ。

それと、ここがぺんてるで間違いなかったらもうひとつ気になることもあるのだ。




…と、きょうも前置き長いね。




で。
わたくし、お店の前を素通りしてしまいました。

前々から思ってたけど、今は「ぺんてる」って看板もポスターもないのよ。
代わりに「ゼブラ」の看板が置かれていた。


「ようこそ (お店の名前)へ」と書かれた手書きの貼り紙はあったんだけど。
(カエルの絵付きだった「ゲロゲーロ」)
やっぱ「サイボーグ」で「だんまーり」のおばちゃんに話しかけられる気がしない。




そのまま森をひとまわり。
何をやってるんだ私は。
(でも森もきょうの目的地の一つだったんだった)




帰り。
今度は意を決する。
店の前。自転車を停める。
「ようこそ」の貼り紙のところのサッシをあける。

「こんにちはー」
「いらっしゃい」

店内。やっぱりイメージそのままのお店。
ありとあらゆるものがところ狭しと並んでいる。
ドラえもんのポケットみたいに、言えば何でも出てくるはず。

入ってすぐのところにはアイスのケース。
婦人物の薄手の柄セーター。
駄菓子。
筆記用具。文具小物におもちゃ。
AKB48の写真。シール。
ちょっと退色しているものもある。
一見したところぺんてるの製品は見当たらない。
(あれば買おうと思ってた)
左手の壁際はファイルやら事務用品やらで一面埋め尽くされている。

店の真ん中奥側に「おばちゃん」はいた。
台拭きでレジ台を拭いていた。
軽く頭を下げて右側の通路へ。

こっち側はメモ帳とかお菓子だったかな。
緊張していてどこに何があったのかあまり覚えていないや。

入口に近いところでノートの並べられたラックを見つける。
白いワイヤー製のくるくる回るやつ。
その中からお目当てのものを1冊手に取る。

aぺんてる01
やっぱこれ。

ぺんてる 『ぺんてる



レジ台へ向かう。

「おばちゃん」とご対面。
私の親世代よりはお若いかな。

「これお願いします」
「はい、140円で」

お財布から150円を取り出しながら、
思いきって話しかけてみる。

「あの、こちらのお店って、『ぺんてる』って言われてるんですか?」
おばちゃん、笑いながら
「そうなのよ、今はもうないけど、昔はここに『ぺんてる』ってこんな大きな
看板があって、それでみんな『ぺんてる、ぺんてる』って。今でもそう呼ばれてるの」

「あぁ、いまでも、ですか」

そんな風に会話は始まった。




私は、何年か前にこの地に越してきたこと、
(住んでる街区を言うと、「あら、あっちの方から」と言われた)
お店の前を通るたびに、すごく懐かしい感じがして来てみたいと思っていたこと
などを告げた。(これは、本当にそう思っていた)

そろそろ下校時刻も過ぎるころだったけれど、まだ小さなお客さんの来る気配はなく、
おばちゃんも少し時間を持て余していたのかもしれない。

おばちゃんは、「だーんまり」どころか、いろいろな話を聞かせてくれた。

もう40年ここでこのお店をやっていること。
近くの小学校や中学校の子供たちが毎日やってくること。
40年間毎日子供たちと接していると子供たちの変化がわかるという話
教育問題、お店に来る子供たちにおばちゃんがどんなふうに接しているか。

150円は、渡すタイミングを逸したまままだ私の手の中にあった。

「みんな自分の子供みたいなもんよ」おばちゃんは言う。
「この前も大学生になったコが実家に帰ってきたからって
『おばちゃん覚えてる?』って遊びに来たり。」
「結婚して所帯を持って、自分の子供を連れてきたり。」
「地震のときは『大丈夫?何か手伝うことない?』って。」

とてもすてきな話ばかりだった。
それは、おばちゃんがこどもたちとちゃんと向き合って来られたからこそなのだろう。

私はそう思い、実際におばちゃんにもそんなふうに言った。
「なんかお歌にまでなってるとか」などと遠慮がちに
よくわからないけど聞いたところによるとという感じを出しつつ触れてみたら、
「ふふ」って感じでスルーされたので、そこはそれまでにしておいた。



おばちゃんの話は続く。

中には悪いことをする子もいる。
そんなときは、ちゃんと思いっきり叱ってあげるのだと。
親や警察には言わず、繰り返し、そのたびに。


最近の子は親とのコミュニケーションが足らないのだとおばちゃんは言っていた。
お店で問題を起こすのはそういう子で、
話し始めたらせきを切ったようにここでずうっとしゃべっているのだと。

「結局、周囲の気を引きたいのよ。かまってほしいの。」



おばちゃんは、40年間このお店を切り盛りしてきた。
(お店に携わっているのがおばちゃんだけということでご主人は他のお仕事をされている)
子供さんたちが小さい頃には人を雇ったこともあるけれど、
今はまた全部一人でやっている。
「今更人を雇ってもすぐには無理だしね、私しかわかんないのよ」

「あぁ、そうでしょうね、これだけいろいろ置かれてたら。」
そりゃあドラえもんのポケットに他人が手を突っ込んだって、
うまく目的のものが出せるはずがないよね。

私は気になっていたことを聞いた。
「お隣にお家を建てられているようですが…」

お店がなくなってしまうのではないかと通るたびに思っていたのだ。

あまりおばちゃんのプライバシーはあれなのであれだけど、
お隣はおばちゃんの子供さんの世帯のおうちで、
ぺんてるはおばちゃんができる限りは続けていくということだった。
(「子供さんは誰も継がない」とそこは残念そうだった)

冷えるのか、あまり具合がよくないのか、いつの間にか椅子に座っていたおばちゃんは
自分の両膝をこすりこすり話を聞かせてくれた。




目の前に陳列されたポイフルに気付く。
レジ台の上唯一の商品がポイフル。
これも買うことにした(買うしかないでしょう)。

ということで、戦利品計2つ。
100円を足してやっと小銭を手渡す。

おばちゃんはジャポニカ学習帳とポイフルを紙の袋に入れてくれた。
気付けば30分以上もおばちゃんと話をしていた。


長居をわびると、おばちゃんは「こちらこそごめんなさいね」と言った。
確かに私はずっと聞き役だった。
(でも、私にとってそれはありがたいことだったのだが)

初見の客にもかかわらず、おばちゃんは本当にいろんな話を聞かせてくれた。
子供たちを通して見えるのは社会全体であるということ、
子供がいろんなことを教えてくれるのだということ。
おばちゃんがこれまでこの商売を通じて培ってきた人生哲学の集大成を
聞かせてもらっているという感じだった。聴講者が一人の講演会。
おばちゃんは、おばちゃんの人生に誇りを持っているのだということが、
ことばの端々から感じられた。
(私は、、どうだろう?胸を張って他人に話せることなんてあるだろうか?)




私も自分と子供たちのこと(大学生)を話したので、
もしかしたらおばちゃんはあとから私がジャポニカ学習帳の
「かんじれんしゅう」を買ったことを不審に思うかもしれない。
あるいは、私の言外の目的まですっかりお見通しだったのかもしれない。
(顔を見れば悪いことをしようとしてる子は、
入ってきた瞬間にわかっちゃうんだって)
うん、きっとそうかも。

おばちゃんにとったら、私だってこどもみたいなもんだ。
もしここに住んでたら、まだ真新しいこのお店に
小銭握りしめて「これちょうだい」しに来てたはず。



でも、帰り際におばちゃんは、
「きっとまた来てください」と声をかけてくれた。

嬉し過ぎる。
(けど、本気でしょっちゅう来たらどん引きだよね…)


aぺんてる02


ということで。
写真は撮れなかったから証拠とか出せませんが、
きょう、私はぺんてるへ行きました。
ぺんてるはまだまだしばらくは安泰だそうです(これ気にしてたのは私だけだけど)。





IMG_6270.jpg

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Posted on 2011/12/20 Tue. 21:18 [edit]

category: PV/ロケ地

tb: 0   cm: 6

コメント

>サハラさま

ご丁寧なお返事ありがとうございます。

「必要な時に必要なものに出会う」、本当にその通りだと思います。
サハラさまも、まるで必然のように出会うべくして出会われたのですね。
神聖かまってちゃんの音楽やの子さんの存在には、私もずっと励まされ続けています。

有観客ライブの開催、本当に待ち遠しいですね。
私もライブ動画を観て一緒に手を振り上げたりしながら発散しています。
かっこいいところおもしろいところあれなところ、インターネット上に
見切れないほどたくさんの動画があることは、彼らの大きな強みですよね。

それから、ファンの方の年齢層はお若い方から年配の方まで広いので大丈夫ですよ。
(と、大きく平均年齢を引き上げている自分が言うのもどうなんでしょう 笑)
グループで来られる方もいらっしゃいますが、ぼっち参戦の方も多いです。
(もしかしたら、そのころにはお子様連れになってるかも知れませんね)

いつか同じ会場で一緒に盛り上がれる日が来ることを願って…

それでは。
時節柄、サハラさまもお体には気をつけてお過ごしくださいませ。

URL | ゆるん #-
2020/09/26 01:33 | edit

返信ありがとうございます!

お返事ありがとうございます!
やっぱり自分が必要な時に必要なものに出会うものなんだなぁと改めて思いました。
ゆるんさんは震災後に。
私は子どもの不登校で悩んで悩んで…そしてある日「生きていれば十分。学校に行っても行かなくてもどっちでもいいや」と思い始めていた頃でした。悩んでいる最中は音楽聴こうなんて頭にありませんから(^^;)

今でも不登校は続いていますが、私は私で毎日かまってちゃんを聴いて歌って「うるさいよ」なんて言われながら(狭いマンションですので…)、ライブ動画や配信録画を見て楽しんでいます。
SOSを出してくれたんだな、不登校になってよかったなと思えたくらいです(^^)

ライブ動画を見ているとライブに行きたくて行きたくてウズウズします。有観客ライブが再開したら必ず初ライブ行きたいと思います!おばさんでも大丈夫でしょうかね(^^;)それから「聖地」にも必ず!

長々と失礼しましたm(_ _)m
それでは。季節の変わり目ですので、どうぞお体ご自愛くださいね!

URL | サハラ #-
2020/09/22 23:53 | edit

Re: はじめまして!

サハラさま>

はじめまして。
ブログにお立ち寄りくださり、またコメントをいただき、ありがとうございます。
返信が遅くなってしまい大変申し訳ありません…

コロナ自粛中に神聖かまってちゃんに出会われたのですね。
音楽に惹かれ、ネット上のあちらこちらに残された彼らの映像や軌跡を追い、ますます惹かれていく―
このブログ記事を書いたころの自分もそうでした。
震災後の不安にどんよりと覆われたような日々のなか、の子さんの楽曲を知り魅せられ励まされ、
背中を押されるようにロケ地探しを始めたのが2011年のちょうどこの時期でした。

以来神聖かまってちゃんのことはずっと好きですが、コメントを拝読して
出会った頃の居ても立ってもいられなくなるようなあの衝動が蘇ってまいりました。
こちらこそ、ありがとうございました。

楽曲自体心に響くのはもちろんなのですが、の子さんのことを知れば知るほど
その世界観ごと愛おしくなってしまいますよね。
すっかり更新の滞った拙いブログですが、少しでもお楽しみいただければ幸いです。

早くコロナが落ち着いて、以前のように自由にライブに旅に出かけられるようになるといいですね。
いつか、の子さんを・神聖かまってちゃんを育んだこの地へもお越しいただけますように…

それでは。改めましてコメントありがとうございました。

URL | ゆるん #-
2020/09/20 17:48 | edit

はじめまして!

こんにちは!
今日は2020年9月13日、こちらのブログを見つけました。最初から読んでいる途中です。こちらの記事で「ぺんてるはここだったんだ!」と知りました。おばあちゃんとのやり取り、ジーンとしました😢

私は遅ればせながら、今年のコロナ自粛中に神聖かまってちゃんを知りました。はじめは音楽を聴いて好きになったのですが、ライブの動画やPV、配信を観たり、の子さんのことを知るにつれてますます好きになりました。もっと早く知っていたら…と思わずにはいられません。

こちらのブログを見て、あなたの優しさがうかがえる文章、説明、素敵な写真、読んでいてとても癒されました😌

コロナが落ち着いたら、ブログを参考に印西へ行ってみたいと思います。車で3時間くらいかかりますが、同じ関東。行ける!行く!

最後の記事から時間が経っていますね。このコメントに気がついていただけますよう願って…。ありがとうございました!それでは!

URL | サハラ #-
2020/09/13 09:33 | edit

Re: ぺんてるに!

かいくんさま>

コメントありがとうございます。
自分的には禁じ手くさかったのですが確信がほしくて行ってきました。

このところの例の一連の騒動にも辟易していて気分を変えたかったし。
(かまってちゃんで検索かけてもそのことばっかだったので)
帰ってきたらすっかり終息してたみたいでやはりほっとしました。

そう言われてみれば、私には『ぺんてる』流れてませんでした(残念~)。
緊張と既視感と懐かしさと、目の前のおばちゃん語りに聞き入るのとで
余裕が全くなかったようです。

おばちゃんの信念とか誇りとか教育論に子育て論、
そういうものをしっかり見せていただきました。。

「親は子供に教わる」「こどもは預かりもの。親のものではない」
そんな言葉が、おばちゃんから出ると本当に重みがありました。
このところ教育とか子供育てとかについて考えさせられる機会が多く、
うすぼんやりなんとなくのまま子育て期間を終えようとしているいま、
思うところが多すぎて(主に後悔)何とも言えませんです。。

こともたちを見守り続けて40年。
こどもに対しているときのおばちゃんを見てみたいと思いました。
でも、ほかにお客さんがいたらこんなに長くはお話を聞けなかった
でしょうね。

ポイフル、レジ横にそれだけ置いてあったんですよ。
迷わず買っちゃいました。

あ、ジャポニカ学習帳ってそんなことになってたんですか!?
そういえば、前にイオンにはなかった。
ぺんてるにはまだ5,6冊はありましたよ。
そうと知っていれば全部買っておいたのですが…。
(そして何かの機会にお配りするとか)
間をおかずに同じノートを複数買いに行ったら
ますます怪しくなっちゃいますよね。うーーん…

URL | ゆるん #-
2011/12/21 00:14 | edit

ぺんてるに!

読んでいると頭の中に「ぺんてる」が流れてきます。
そして泣いてしまいました。(実はこの曲では泣いた事無い)
ぺんてるのおばちゃんはだまってやって来る子ども達を見守り続けてくれてたんですね。
いつまでも存在して欲しいけどかなわないんですよね。
わたしもポイフル買いに行きたいです。。。

余談ですが、ジャポニカ学習帳、最近絵柄がリニューアルしてゆるんさんがお買いになった旧バージョンはなかなか見つからないんですよ〜〜

URL | かいくん #-
2011/12/20 22:30 | edit

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