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美しくなれたら  

久しぶりにロケ地。


グロい花』神聖かまってちゃん




アップロード日は2011年12月7日。

このPVを見るとこのころのの子さんを思い出す。
まだかまってちゃんのことを知って何か月もたってない頃だけれど、
の子さんは今よりもっと、何というか危うくて、配信でもテレビでもライブでも、
毎回毎回次に私たちの前に出てくるときには一体どんな表情なんだろうどんな彼に会えるのだろうと、
期待とそれを大きく上回る不安とを感じていた。

PVのビデオカメラに映る彼の顔や歌詞からは、膨れ上がった自意識とか凝り固まった自我とか、
自己愛ないしは自己偏愛とか自己顕示とか、あるいはそれらの真逆の感情とか、
複合的な心的状況が見て取れる(ように思える)。
同時にそれらの制作監督演出を一手に担う超然とした存在も感じる。

きょうはどんなの子が出てくるのか、
それはそうした感情のうちどの面が表に出るのかということ。
(そのうえ何かのきっかけでいとも容易く表面が切り替わる)

誰しも気持ちの揺れはある。
ただ、彼の場合、ときに人格から変わるように見えることすらある。仮面のように人格を付け替える。
いや、状況に応じて仮面を変えることは彼に限らず誰しも無意識的意識的にやっていることだろう。
それは程度の問題なのかもしれない。そう、程度が問題なのだ。

ひとたび切り替えがなされると彼自身自分を御すのがとてつもなく難しそうに見える。
思いがけず表出したパーソナリティの言動を、彼の「中の人」はなすすべもなく見守るしかなく、
結果、自分自身が傷つくのだろう。
そういう意味で実に不安定な危うさを有した人という印象だった。

同時にそうした危うさを内包した彼の感情の揺れが
あの繊細で攻撃的でノスタルジックで優しくて独創的な音楽の世界を
作り上げているのだろうとも思った。

そんな風にして生まれる作品は、だからその時々の彼自身の分身であり、日記であり、
時に忘れてしまいたい経験であり、捨て去りたい過去であり、未来のありうべき自分であり。
職人的に音楽としての体裁を整えていくというやり方ではなく
自身を切り刻むようにして生み出すのであるから、彼にとって曲を作るという
作業はおそらく相当の痛みを伴うものなのだろう。


私にとってロケ地巡りは、そんな風にしてできた彼の作品の制作過程をなぞる作業だ。
実際に「その場」に立ち、景色を見、空気を吸い、彼がどういう思いを込めて
自分の音楽のその場面にその場所を選んだのかを考えてみる。
いや彼の作品は、まずは映像ありきだったっけ。
挿絵の付いた物語のように映画の絵コンテのようにまずはストーリーがあり、
そこから抽出された言葉が歌詞となって曲が出来上がっていくというようなことを配信で言ってた。
(曲にもよるのかな)
いずれにせよ、それはきっと彼の曲に添えられるべくして添えられた映像であることには違いない。
作品が生まれた背景を推測し、作品に投影された彼を見つけ出す手立てのひとつとしてのロケ地巡りなのだ。
(勝手な推測だし見当違いばかりかもしれないけれど)

ロケ地を見つけること、それは手掛かりからこたえに辿りつく過程としては宝物を探す感覚に似ている。
その宝物はほんとうに大切なものであるから、決していい加減な気持ちで近づいてはいけない、
傷つけてはいけない。彼の心のテリトリーに侵入するという後ろめたさが常にどこかに伴う。
だからいつも「お邪魔します」と言う気持ちで立つ。心の中で手を合わせる。
大切な領域、まさに神社の聖域に立ち入るときのような厳粛な思いを感じずにはいられない。
そして、そう感じなくなってはいけないのだと思う。



『グロい花』

「美しくなれたらいいなそう思うとき」

そんな歌詞とともに画面に映る夕陽と鉄塔。一瞬通り過ぎる水面。

g322.png

このシーンを初めてみたとき、息をのんだ。
傾く太陽を映して輝く美しい水面。

私はここを知っている、そう思った。
広々と田んぼの広がるあの場所。

P1000112.jpg

大好きな場所だった。

車で通りがかるたびに首を伸ばして窓の外を眺める場所。

視界の隅々にまで広がる田んぼ。
空を映す川は自然なうねりでゆったりと田んぼを縦断する。
遠くに並ぶ鉄塔。

彼もこの場所のこの眺めを気に入っているのだろうか。

「美しくなれたら」ということばにこの映像を選んだ意味。
昼間ではなく、林の端のあたりにまで傾きかけた太陽に染まる空。

うれしくてちょっと遠いけれど10日後には自転車で出掛けていた。

先述の通り、あまりすぐに書くのはどうかなと寝かしていたら気付けば2年以上(早いね)。
もう1箇所は割とすぐに書いてるくせにね(→『グロい花』)
(この辺の言動の不統一さが我ながら…なんというか、常に揺れているんです)


g325.png

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P1000140.jpg

屋根と金網。


g344.png

P1000145.jpg

青い屋根の家と木(これはわかりにく)


DSCN1795.jpg
 実は先日撮り直してきたので、2011年の写真はこれだけ(しかもここPVの場所のちょっと先)


以上、ロケ地巡り『グロい花』編でした。


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Posted on 2014/02/10 Mon. 01:18 [edit]

category: PV/ロケ地

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